就職活動の準備をしよう 〜食わず嫌いは天敵〜

1年近く放置してしまいましたね。

地震で選考が延期したりなど、何かと色々あった12卒の就職活動ですが、

個人的には先月無事終了しました。

落ち着いてきたので就活に関することを順につらつら書いていこうと思います。



今回は題名にも書いたように就活の準備に関することをちょちょび書いてみようと思います。

リクスー買ったりカバン買ったりとかも立派な準備ですが、

その辺のセンスは欠片もないのでここではスルーします。*1



ここでいう準備とは、どんな会社や業界があるのかな〜と漠然と調べてみたり

とりあえずプレエントリーしてみたり

とか、その辺の話です。はい。

ちなみに就活業界で自己分析なるものが流行っていますが、

この段階でやるのは正直おすすめしません。

ていうか人によっては今後もやらない方がいい。理由は後ほど。




さてここで質問です。

就活を控えたそこのあなた!(就活をすでに経験した人は当時を振り返ってみてください。)

今この場で知っている会社を100社、声に出して言ってみてください。



おそらくすぐに100社思い浮かんだ人はそう多くないと思います。

挙がった会社もソ◯ーとかト◯タとかフ◯テレビとか

一般消費者と接点のある会社ばかりになったことでしょう。*2

今の自分が知っている範疇だけで企業選びをして大丈夫か?

大丈夫だ、問題ないって言いたくなるかも分かりませんが、それはかなり勿体無いことです。



自分に向いている会社、自分の希望に沿う会社というものはそう簡単に見つかるものではありません。

例えば、都心で働きたいと考えている人が、とりあえず自分が知っている本社が都心にある会社の説明会に行ったら、

勤務地はほとんど郊外で本社勤務は一握りということを知り落胆なんてことはよくあることです。


所謂就職人気ランキング上位にある会社の説明会にいったものの

なんかここは違うなあと思うことも多々あります。



どうでしょうか。

今のあなたが知っている高々数十社の中から行きたい会社を選ぶのってかなり博打だと思いませんか?



沢山の会社を知っているから偉いというつもりもありませんが、

知っていればその分選択肢も増えます。

下世話な例えになりますが、

100人中女の子が3人しかいないコミュニティ内で好みの女の子を探すのと、

100人中女の子が50人いるコミュニティ内で好みの女の子を探すの、

どっちが”当たり”を見つけやすいでしょうか?

基本後者でしょう。それと同じです。*3



じゃあどうやって自分の知らない会社を見つけるんだという話になりますが、

一番手っ取り早いのは四季報や業界研究本を買うことです。


就職四季報 2012年版

就職四季報 2012年版

就職四季報(女子版) 2012年版

就職四季報(女子版) 2012年版


最初は四季報の注目企業欄を見るだけでもいいと思います。

おそらくそれだけでも自分が知らなかった企業を知ることになるでしょう。

そこで興味を持った業界、例えば総合商社の高給っぷりに心が惹かれたとしたら、

そこで終わりにするのではなくて、今度は商社のページを見てみる。

それによって商社にも色々な商社があるということ知る。

商社というとどうも総合商社ばかりに目が行きがちですが、

専門商社でも面白そうな会社はいっぱいあります。*4



あと自分の専攻内容は気にせずに色々な会社を見てみましょう。

よくいるのが、自分は経済学部だから金融って感じで最初から枠を狭めている人*5

それと理系で多いのが最初から自分の研究と接点のある会社しか見ない人*6

これは本当に勿体無い。

言っちゃ悪いけどあなたたちどれだけその専門を究めたのよ?

第一、学術的な事が企業で直接活かされるなんてことは殆どありません。

どうせ入社したらまた1から勉強するのです。

だから専門なんて糞食らえ位の軽い心構えで色々見てみましょう。

今は会社のHPで表面的な情報であればPCだけでもある程度の情報は手に入ってしまいます。

現段階(秋以前)ではそれでも構わないので食わず嫌いせずに色々見てみることです。

ちなみに私は当初微塵も関心がなかった保険業界が、

最終的には自分の中で1,2を争う志望業界となりました。

アクチュアリー志望の友人に偶然合説で遭遇し、保険会社のブースに金魚の糞の如くついていったのがきっかけです。

人生わからんものです。




おっと忘れてた。先に自己分析について書きましたが、

これは往々にして視野を狭めることになりがちなので、この段階ではオススメしません。

一番怖いのは中途半端に行きたい会社や業界がある人です。

本当は向いてないのに無理矢理その会社や業界に向いている結果になるようにこじつけ、

その結果視野が狭くなり、他の会社や業界は端から見ないということになってしまうからです。

向いていない業界の会社を受けても、昨今の就活事情ではそうそう受からないものです。

ミスマッチ故にことごとく落ちるのが関の山です。*7

それに、色々な業界や会社を見ているうちに、

自分が行きたいと思う会社や業界に共通しているものが漠然とではあるものの見えてくる時期がくるはずです。

自己分析とやら*8はそれからでも遅くはありません。




この時期は外資系希望でも無い限りあまり神経質にならないことです。

これだけ色々な会社を見れるのはこの時期が最初で最後です。

社会科見学くらいの感覚でまずはやってみましょう。


*1:ちなみに私は上戸彩な某量販店のスーツ(黒と紺)とポーターのバックでした…。

*2:文系ならなおさらだと思います。

*3:だから理工系の男は殆ど学外で彼女を作るのです…。

*4:総合商社と大差ない待遇の会社もあるから侮る事なかれ。

*5:金融といっても自分に馴染みのある銀行業界しか見てないというパターンが多かった。

*6:化学を専攻しているから化学メーカーしか見てない(素材メーカーすら端から無視)という人がいた。

*7:絶対内定は持っているのに、四季報は持ってないし読んだこともないというのは何か違うと思うんだ。

*8:自己分析というより棚卸という表現の方が合っていると個人的には思っている。